Chaudronnée d’hiver 冬のワイン煮込み
Québec(ケベック)の冬、
エバーグリーンの森も畑も、街の家並みもすべてが雪に包まれます。
気温はマイナス30°の厳しい寒さ。
しかしラテン民族のケベックの人たちはその寒さを乗り切るために、
ワインやビールを隠し味にした
温かいスープや栄養たっぷりの煮込み料理を食べます。
薪ストーブ料理に国境はないので、
自分が美味しいと思うものはどんどん取り入れます。
今回、青梅に住んでいるフランス系カナダ人である私は、
フランス人がワインを料理に使うように
「おうめワイン」を使ってパンにもご飯にも合う煮込み料理を作ってみました。
おじいちゃんが育てた「おうめワイン」
ちょっと聞いて。。
青梅市と姉妹都市であるドイツのボッパルト市より
1979年に「友好のシンボル」として
葡萄の苗(リースリング)青梅市に寄贈されました。
その葡萄は、当時主人の父が勤めていた
青梅市自立センターの葡萄園で大切に育てられ、
「おうめワイン ボッパルトの雫」として生まれ変わりました。
おじいちゃんが毎日汗だくになって育て上げた葡萄で使ったワインを
今回は是非使ってみたいと思いました。
ストーブトップでの煮込みには、厚手で深さのある鉄製の鍋がいいです。
熱の当たりが柔らかいからです。
それに薪ストーブ料理が美味しいかどうかは、
使う道具によるところが大きいですね。
使用ストーブ » バーモントキャスティングス アンコール
巻いて詰めてのワイン煮込み
材料
- キャベツ …大8枚
- パプリカ …大8個
- 塩 …少々
- 豚挽き肉 …500〜600g
- タマネギ(みじん切り) …中1個
- (A)
- 卵 …2個
- ご飯 …約2カップ
- 塩・こしょう …各小さじ1
- ハーブミックス …大さじ1と1/2
- セロリ(みじん切り)…葉の部分3本分
- パセリ(みじん切り)…大さじ2〜3
- (B)
- 水 …5〜6カップ
- 固形スープ …3個
- おうめワインor白ワイン(やや甘口)…約2カップ
- ローリエ …2枚
- タマネギ …2〜3個
作り方
【 下ごしらえ 】
キャベツは1枚ずつはがし、軽く蒸したら広げる。
塩をまんべんなくふって冷ましておく。
パプリカは芯のまわりの所にペティナイフの先をグルリと入れて芯をくり抜き、タネを出す。
【 たねを作る 】
ボウルに豚挽肉を入れる。
ここにみじん切りのタマネギと(A)の材料を入れて、
手で粘りが出るまでよく混ぜる。
たねを8等分して俵型にまとめる。
【 巻く・詰める 】
キャベツにたねを乗せて手前からしっかりと巻き、つまようじで止める。
パプリカの中にたねを入れ、しっかり詰める。
【 煮込む 】
鍋の底に1cmにスライスしたタマネギを敷き詰めておく。
タマネギの上にロールキャベツと肉詰めパプリカを立てて並べる。
(B)の材料を入れてストーブトップに置く。
煮立ったらフタを少しずらして1〜2時間煮込む。
(ストーブトップ温度計約250℃)
美しい姿で完成させるためには、
底の広い鍋にきっちりと並べることです。
時間をかけてコトコト煮込むのが美味しく仕上げるコツです。
薪たちはしばらく雪の中
今年も青梅には雪が降りました。
いつもより寒くて薪ストーブが活躍しています。
先日、主人が山で切った木を庭に運びました。
その後、1日かけて薪を割り、薪小屋に並べました。
並べ終わる前に雪が降り、
残された薪たちはしばらく雪の中。
とけるまで待っててね。
Photoes by Marie Desjardins
*次回の更新は2014年4月中旬です。