Zcoo-shop便り 自然の中で自然に暮らす

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2015 Aug. 22

空木岳縦走1日目

カテゴリー: 月火水木金土日

池山尾根探索を終えて、空木岳へのルートは檜尾尾根から縦走してゆくことになりました。天空の避難小屋に泊まってみたかったのと、迷印のある檜尾尾根を縦走のあとに下りたくなかったからです。気がかりなのが避難小屋近くの水場。地図には細いと書いてあるので当てにしないほうが良さそう。なので水は前回新調した2ℓのハイドレーションと以前使っていた1ℓのプラティパスボトルの計3ℓを持ってゆくことに。当日持って行く食料の買出しをしたり、ザックを選んでパッキングする時間は楽しいですね~。

当日の装備は、28ℓザック・2ℓハイドレーション・1ℓプラティパス・寝袋(montbell)・テント(ルナーソロLE)・レインウェア上下・フリース(montbell)・ガスバーナー(snowpeak)・ガスカートリッジ・チタン製クッカー(snowpeak)・マッチ・ナイフ・キッチンペーパー・タネホウズキ(ライト)・行動食(カロリーメイト・ウィーダーインゼリー・ソイジョイ・塩アメ)・α米・レトルトカレー・粗引きウインナー・鳥モモ肉・おにぎり・地図・携帯。これぐらいの装備であれば28ℓザックになんとか納まってしまいました。体力の消耗を抑える、軽く動きやすい装備が生存率を上げるためには必要なことだと思っています。なによりも足取り軽く、野山をスキップしながら探索するのは楽しいですよ。珈琲やアルコールだけは贅沢に頂きたいって方も基本的にはコンパクトな装備にしておけばそれだけ余裕が生まれるのではないでしょうか。

さて、当日は4時30分に起床。

車を下山予定の池山林道にデポして、菅の台バスセンターに向かいバスに乗るのですが、モタモタしていたら7時15分発のバスになってしましました。檜尾橋を渡って少し登ると登山道への入り口が見えてきます。

・・・いきなりこれ。そして階段を登りきったあとも急峻な地形が続きます。足場も狭くなかなかヘビーなパンチをもらいました。何箇所か倒木もあり、心なしか熊の気配も・・・。

霧が森の中を漂い、熊笹が辺りを覆っています。一人だったらこの時点で結構萎えていたかもしれません。

力強い立派な木に出会いちょっと元気をもらいます。
約2時間で赤沢ノ頭に着き、稜線に出たのが11時12分。
歩き始めてから3時間40分くらいです。

青空を見れて一気に疲れが吹き飛びます。


かなり早い時間に檜尾避難小屋に着きそうなのでここでしっかりと一休み。平らな岩の上に座ってボーとしました。やっぱり山はやめられませんね~。ビール持ってきていたら間違いなくここでプシュッとしていたことでしょう。

避難小屋に着いたのが11時40分。歩き始めてから約4時間ということになります。地図のコースタイムによると6時間35分なので、バテながらも良いペースで登ってこれました。

正直今日はこんな景色が見れるとは思わなかったので感動。
私達が働き、暮らしている町が一望できました。




時間を持て余した我々は荷物を降ろし、周囲を探索。懐かしい高山植物たちを見つけました。
檜尾岳にもフライングして登っちゃいました。ガスで視界10mくらいでしたけど。

木曽側が見たいな~。


避難小屋に戻りはハーブウィンナーをボイルして小腹を満たしました。この上なく贅沢な8本だったのですが、隣のグループがビールやワインや焼酎を並べているのを見ながら、ビールを持ってこなかったのを激しく後悔。28ℓのザックにした代償ですね。まあ、アルコールが無くたって避難小屋を飛び出せばハイになることは間違いありませんが。
再び小屋を出て、例の水場を見に行きました。パッと見水場らしきものがありません。チロチロと細すぎる流れが歩いてきた道の先にあるだけでした。

17時。小屋に戻って夕飯をつくります。小さなクッカーで鶏肉を炒めて、レトルトカレーをひと煮立ちさせ、α米を戻して出来上がり~。山の料理は簡単です。食事が済んだらまた外に出て暮れてゆく地元駒ヶ根をボーと見つめる。段々と空の色が濃くなってゆき、夜の風が吹き抜ける。静かに闇の中に沈んでゆく町を眺めるこの時間が大好きです。
いつまででも町の明かりを眺めていられそうでしたが、
19時には寝袋に入って眠りにつきました。明日は起床5時、出発7時の予定です。

 

 

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