Zcoo-shop便り 自然の中で自然に暮らす

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2015 Jul. 20

日帰り山行 八ヶ岳編 2015.7.15

カテゴリー: 月火水木金土日

7月15日~16日と、西湖か本栖湖での湖畔キャンプをするべく連休を取得していたのですが・・・16日は台風の影響であいにくの天気。
ならばキャンプは諦めて天気の良い15日に山に登ろうということに。
目指すは八ヶ岳最高峰の赤岳。
学生時代に冬季も含めて何度も登ったことのあるエリアなのでルートの不安はありませんでしたが、久しぶりの登山ということもあり体力面で不安が少々ありました。

キャンプの楽しさを覚えてからは、時間があればキャンプをしていたので山に登るペースは落ちていましたが、命を預ける装備を厳選し、五感・六感を使って歩を進める緊張感、そして周りの自然の流れを自らの内に感じる不思議な感覚は忘れがたいものがあります。

このバックパックは北アルプス雲ノ平まで7日間のソロ縦走をした時の以来の出番となりました。こいつを見るたびに楽しかった山旅を思い出します。

今回詰め込んだ装備は、
食料(カップラーメン×2、惣菜パン×1、おにぎり×4、珈琲豆、生ハム)、500ml真空ボトル×3、500mlのスポーツドリンク×2、空の1ℓナルゲンボトル×1、ナイフ、カトラリーセット、ソロクッカー×1、飯ごう(中に珈琲セット)、マッチ、火打石セット、バーナー、250ガスカートリッジ×1、珈琲ミル、折りたたみドリッパー、山岳用テント、サバイバルシート、ヘリノックスチェア×2、フリースJKT×1、レインウェア上下、タオルなどなど。
効率性の悪い装備セレクトで、ブランクの長さを感じさせます。

家を出発したのはAM4時。
駒ヶ根ICから諏訪南ICまで約40分。
近くのコンビニで食料を買って登山口駐車場まで約20分。
AM6時頃には目指す赤岳山頂へ向かって歩き始めることができました。
懐かしい場所です。山のことを教えてくれたある方のことを思いながら一歩を踏み出しました。

最短ルートは北沢ですが、お気に入りは南沢。綺麗な沢沿いに緩やかに登ってゆくのが良いです。

40分くらい歩き、最初の休憩ポイントに到着。
ここを目的に来ても良いぐらい気持ちの良い場所でしたが、それはまたの機会にして先を目指します。心地よい風が吹きぬけ、様々な鳥たちのさえずりが聴こえてきます。
早くも悲鳴を上げている股関節ですが、気分は最高。良い日に山に戻ってこられました。


歩き始めて約2時間で、水分補給地点の赤岳鉱泉に到着。
やっと半分くらい来たな~とこのときは思っていたのでした。
赤岳鉱泉から行者小屋へと続く登りで、マンモス印の階段が登場。疲れてくるとこの段差が辛いんです。30分ほどで行者小屋へ到着。
ようやく赤岳へと続く文三郎尾根が見えました。

尾根を登りだすとすぐ、こんな階段が永遠と続いていて萎えますが、上を見ずに淡々と歩を進めました。
足場を気にして足元ばかり見ていましたが時折目線をあげるとこの景色。
素晴らしい。

妻の方も果てしない階段に疲れている様だったので、ひらけた場所で珈琲タイムに。
5年ほど前に購入したSnowpeakのバーナーをいまだに使用しています。
400ml沸かすのに5分ほどかかるのを見て、500mlを2分30秒で沸かせるジェットボイルが欲しいな~と思ったり。最高の景色の中、最高の一杯をいただきました。この上ない贅沢です。
インスレートボトルに直接ドリップしたので飲み残しはそのまま保温状態に。

再びピークを目指し始めると分岐が見えてきました。右手の阿弥陀岳にもいつか登ってみたいいなぁ。時折、10ℓほどの軽量な装備で軽快に登ってゆく人たちの姿が。ULのスタイルは潔くて好きです。日帰りなのに60ℓのバックパックを背負ってヒーヒー言ってる私がバカみたいです。それでも妻を励ましながら登っていると自分の疲れや股関節の痛みはどこかに消えていました。目指す山頂はそこまできています。

やっと拝むことができました。富士山はこうやって遠くから拝んでいる方が好きです。
鉄の梯子を上れば山頂、先頭を八ヶ岳デビューの妻に譲り後ろから見守ります。


登頂時刻は11時50分。約6時間で辿り着きました。大きく遅れることもなくそこそこのペースで来ることができました。辿り着いた喜びを分かち合い。小休止のあと、これからどうするか?ということに。最初は単純にピストンする予定でしたが、12時前にピークに辿り着いたこととお互いの疲労感、天候などを考慮した上でなぜか赤岳~横岳~硫黄岳の縦走にプラン変更。


約1時間で横岳山頂に。硫黄岳へと登山道が蛇行しながら続いている景色が好きです。


硫黄岳手前の風景。山羊でもいそうな感じです。
振り返ると縦走してきた実感がわきます。時間と体力を気にしてきましたが、ここまできてやっと一安心。

2年ぶりの爆裂火口。ここでお湯を沸かし、カップラーメンを食べ、ゆっくりと休憩。
時刻は15時。ここからは気を引き締めてひたすら下山です。

黙々と下山し、赤岳鉱泉に到着したのが16時20分。
鉱泉からは、将来のことや次のキャンプこと、登山のことを話しているうちにいつの間にか登山口に到着していました。到着時刻18時00分。 約12時間の旅を無事に終えることができました。無理させちゃったかな~と反省しておりますが、無事に帰ってきてみれば貴重な経験を共にできた充実感と喜びに満たされていました。

次は南アルプスに時間が取れたら登ってみたいと思います。
そして今回あらためて感じたULの魅力。普段はランニングにも使えて、山に入れば軽快に歩を進められる装備は魅力的です。

ZCOOSHOP今後の登山用品ラインナップにも注目ですよ~!

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