高橋みな 火のあるお料理とクックウェア探検

ウッドストーブクッキングアドバイザー高橋みなが楽しい料理と共にクックウェアの可能性に迫る!

晩秋の野点「じょうよ饅頭」

 

 

Wind fall

家の玄関を出てすぐの道を右手に進むと、銀杏の大木のある急な下り坂があります。
今、銀杏の葉は落ち、気づくと道いっぱいに敷き詰められていて、
時おりほうきで掃き清めている音が聞こえると「秋だ」と思うのです。
道の両側には古びた石垣が積まれ、苔むした石や、
赤い実をたっぷりつけた南天の木がいつも変わらない姿でそこにあります。
暦が冬の始まりを告げる頃になると、
草木たちはなぜこんなにも美しい色彩を身につけるのでしょうか?

ハナミズキ、黄菊、柿。

見慣れた植物があでやかに衣替えするひととき・・。
美しく彩られた葉は彼らからの手紙。
なにか、自然からの大切なメッセージが隠されてはいないかと、ふと手にとる事もあります。
野山を歩くのが好きな友人がいるのですが、
彼女はそんな植物からのメッセージを受け取るのがとても上手。

ある日彼女と山に自生するつるや実を取りに行きました。
まず見つけたのが「ツリバナ」。
この実は秋になると“パン“とはじけるように割れ、中から橙色の実が見えます。
その他、あじさいや落葉松の実を収穫してクルマにいっぱい積みました。

道端で見かけた「リンドウ」。
小さく微笑むように咲いていました。

家に帰ってストーブに火を入れます。
室内の湿気をからっと取り去ってくれる火は
ドライフラワーを作るときも、とても良いようです。

背中を温めながら作るリース。
冬の間の楽しみのひとつとなりそうです。

この頃、野外でお茶やコーヒーを楽しむ機会が増えました。
と、同時に添えるお菓子も・・。
今回はお抹茶によく合う「じょうよ饅頭」をダッチオーブンを使って作ることにしました。

 

 

じょうよ饅頭

 

  • (10個分)
  • 大和芋 …50g
  • 上白糖 …60g
  • 上新粉 …75g
  • 水 …小さじ1
  • こしあん …100g

 

1.ストーブに火を入れ、
湿度はサーモメーター250度以上になるよう高くしておきます。

2.こしあんは水分が多ければストーブトップで水気を飛ばすように練り混ぜます。

3.大和芋をすりおろし、すりばちに入れます。

4.そこへ水を小さじ1加え、すりこぎを使って白っぽくふんわりするまでよく混ぜます。
上白糖を3回に分けて加え、さらによく混ぜます。

5.ボウルに大和芋の種を入れ、そこへ上新粉も加えます。

6.このあたりでダッチオーブンに4分の1くらいお湯を沸かしておきます。
蓋をすると早く沸きます。

7.大和芋の種と上新粉をよくもみこむようにしてまとめます。

8.出来上がった生地を10個に分け、丸く形作ります。
あんも同様に丸めます。

9.生地を丸く伸ばしてこしあんを包みます。

10.蒸気の上がったダッチオーブンに丸網をセットし、
オーブンシートを敷いて丸くした饅頭をおいていきます。
布巾をかませ、蓋をして10~15分蒸かしたら完成。

 

使用ストーブ » バーモントキャスティングス  アンコール
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野点の仕度

できあがったじょうよ饅頭。
橙色の柿の葉を皿にして、一つ。
きゃらぶきを添えて。
一人分の野外茶席を仕立てます。

~ お抹茶の立て方をお茶屋さんに教わりました
1.茶杓に1杯半ほど抹茶をとって茶碗に入れる。
茶漉しで漉しておくとダマになりにくく、口当たりが良くなるそうです。
2.そこへ冷ました湯を大さじ1くらい注ぎ、茶せんを静かに動かして練るように溶く。
艶が出てきたら沸騰してから一息いれたお湯50ccを注ぎ、茶せんでお茶をたてます。

3.川の字を書くように空気を含ませながら茶せんを素早く動かす。

きめ細かい泡がたっぷりたったらできあがり。
最後に「の」の字を書くように茶せんをまわし、
中央から抜くとふんわりした泡に仕上がります。

秋明菊もいつのまにか盛りを過ぎましたが、
白い花びらが散り敷く様も風情があります。
庭にところどころある、玉切りの丸太は座禅を組んだお坊さんのようにも見え、
物言わぬ「木の羅漢」を相手に一服のお茶を楽しんだひと時となりました。

 



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