フォトエッセイ「写風人の薪焚き日和」

風のように自由気ままに撮り続けたい…カメラマンの視点から綴る日々の薪ストーブライフ

秋のチョイ焚きで炭づくり

2013年の夏、
駒ヶ根でのセカンドライフが始まりました。
 
その冬、念願のアンコールも設置。

・・・あれから2年。
不慣れな日曜大工に試行錯誤しながら
自分スタイルの生活空間へと改装してきました。

カラオケ設備の棚も薪棚に変わり
真っ白で無背景だった壁も改装し、
やたらアクセサリーを飾り付けて、今はこの状態です。

またメインルーム片隅にある道具置き場も

この雑然とした状態から、
針葉樹合板と有孔ボードを使ってリメイク。


次第に増えていった野外作業やDIYの道具が
使いやすく整理できるようになりました。


こちらはシンクのないキッチン。
水道が引けるまで、仮の姿です。
主に中華鍋を使うときはこちらで調理します。

それ以外は、ガス代が勿体ないので調理の熱源はアンコール。

9月中旬からは朝と夕、2回ほどチョイ焚きしています。
この時期は火力があり燃えつきやすい針葉樹系の薪が便利。

水道のないこの部屋には、ケトルのお湯が大いに役立ちます。
数ある薪ストーブアクセサリーの中で
特にケトルには異常に心酔している写風人です。
GCKマニアとでもいいましょうか?
知らぬ間にグランマーコッパーケトルが増えてしまいました。
(まだ焚き火用が2つあります。)

どれもいい風合いを醸し出しているように見えますが
中央のケトルは下ろし立ての真っ新。


Vermont Castings 40周年限定モデルです。


ロゴの刻印が立体的に浮かび、
さらにブロンズに染めたアンティーク仕様の超スペシャルエディション。
限定品ゆえ、つい見逃せませんでした。

そしてもう一つの限定グッズが、復刻デファイアントバックル。

以前ポール社長のコラムで1979年のバックルが紹介され
つい興奮してコメントした覚えがあります。
これが復刻されたというのは滅多にないチャンス。
ベルトも新調しようと思ってた時ですから、迷わず注文しました。
写風人にとっては勲章のようなものかな?

革ベルトにバックルを装着し、復刻Tシャツを着込む。
カメラバッグには記念シールをペタペタ貼り、
記念マッチで薪ストーブに火を入れる。
相変わらずのファイヤーサイドフリークです。

 

薪ストーブで炭づくり

朝食後
残りの熾きを利用して炭づくりをしてみました。
炭の原料は木や竹だけでなく、果物や野菜などの有機物であれば炭になります。

今回はちょっと変わり種で、
松ぼっくり、栗、とうもろこし、パイナップルなどを使ってみました。

原料によって時間が異なるので、まずは松ぼっくりから。

空き缶の蓋に1・2ヶ所の穴を開け、蓋をします。
燃焼中に水蒸気で蓋が浮く場合があるので、重りに石をのせています。
小さな缶詰の空き缶であれば、アルミ箔で覆い針金で固定し1ヶ所穴を開けます。


空き缶を炉内に入れ、暫くすると穴から水蒸気が上がりはじめます。
水蒸気が収まると熱で分解されたガスも抜け、やがて炭素と無機質が残ります。
穴から水蒸気が出なくなった頃が目安です。
松ぼっくりの場合は約10分ほどでした。
炉内から取り出し、そのまましばらく冷まします。


中には崩れたものもありましたが、ほぼ形通りの炭が出来上がりました。

次はパイナップル。

中身まで炭にするには時間が掛かりすぎるし、
勿体ないので底からくりぬいて中身は食べてあります。


蓋に1ヶ所だけ穴を開けて、炉内へ。
パイナップルは約30分ほどで水蒸気が収まったと思います。
(扉は閉めて燃焼させます)

缶が冷めてから、そっと蓋を開けてみると・・・
かなり小さくなりましたが、完全に炭化したようです。

同じように栗とトウモロコシもそれぞれ炉内へ。
大きなイガ栗は実が爆ぜてしまうので、割れていない小さめが向いています。
イガはまっくろくろすけのようで可愛いですよ。
今回手に入りませんでしたが、ハスの蓮台も面白そうです。

こうして簡単にできる野菜や果物の炭。

消臭効果のあるオブジェとして飾ってみました。

少し寒くなった秋のチョイ焚きで、炭づくりを愉しんでみてはどうでしょう。

 
(隔月連載。次回の更新は12月上旬です)

 

  • ページの先頭へ

コメント

  1. アンコールで炭作りは初めてです!非常に面白い!飾りにもなるし、部屋の臭い消しとしていいでしょうね。

    • ポールさんへ

      いつもお世話になります。
      アイデアマンのポールさんからコメント頂けて恐縮です。
      今年、中学校の研修旅行で八ヶ岳農業実践大学へ行った際に炭づくりを体験しました。
      焚き火で作れるなら、薪ストーブでも作れる!というのが発端です。
      しっかり形が残るので作りがいがあります。
      ポールさんもきっと面白い形の素材を探されるでしょうね。

薪ストーブエッセイ・森からの便り 新着案内