フォトエッセイ「写風人の薪焚き日和」

風のように自由気ままに撮り続けたい…カメラマンの視点から綴る日々の薪ストーブライフ

南信州山暮らし 2年目の春

今回のコラムを撮り始めた3月中旬はまだ霜が降りていました。

凍てついた落ち葉の中からはフキノトウが芽生え始めています。
春になってしまったんだなぁと、寂しい気分です。

「ふく、ふる、どん」
春の天気は「風が吹く、雨が降る、曇天」が多いことから
そう言われるそうです。

先日、NHK岐阜でこんなフリップボードが流れました。

過去10年で最大風速が10m/s以上のグラフです。
それをみると3~5月にかけてダントツに風が強く
焚き火には最も不向きな季節とも言えます。
薪ストーブもシーズンオフ、外では焚き火も出来ない。
寂しいとしか、言いようがありません。

今年の冬、野外作業ができない間、
薪づくりの道具を部屋のコーナーにまとめました。

整理下手な私ですが、
これで道具も使いやすく片付けやすくなり
同時に道具への愛着も増してきました。

週末だけの山暮らしは多忙を極めます。

春になったら真っ先にやりたかった事があります。
ひとつは昨年払った枝の整理。

たまたま風のない穏やかな日に恵まれたので
山積みの中から枝を仕分けし、細かな枝は焚き火で成仏。


太めの枝はまとめて程よい長さに切り揃え
ケチ臭いですが、これも貴重な薪エネルギーとして成仏させます。

もうひとつは森の伐採。

駒ヶ根ベースの東側には針葉樹の森があります。
密集しているので日当たりが悪く、
本来見えるはずの南アルプスも杉の葉で遮られています。


地主さんからは間伐してもらえるなら有り難いと許可をいただき
早速この春先に数本の伐採をしました。


伐採をするのに注意しなければならないのは掛かり木。
周囲との関係をみて、確実に狙った方向へ倒さなければなりません。
方向を見極め、正確な受け口をつくることも大切です。
今回は枝の多い杉を3本倒しました。


今まで隠れていた南アルプスがチラッと見えるようになり、
枯れた松を倒せば視界が広がりそうです。

倒した杉の枝を払い、一気に玉切り。

ここまでの作業は順調に進みましたが、問題は玉切りの運搬です。
軽トラが進入できないので自力で運ぶしか方法はありません。


バーコトングで玉切りを一輪車に乗せ運ぶのですが・・・
足場が柔らかいうえに坂道なのです。
気力で押し上げないとなかなか前に進みません。


やっとの思いで石垣まで運び、
そこから脚立を上って我が家の敷地へと運び上げます。
還暦を迎える私には過酷すぎる作業です。
それでも残された玉切りを見捨てることもできず、
奮起してしまうから不思議ですね~。

一旦敷地に上げた玉切りは再び一輪車に乗せて東屋の方へ移動。

ここからは下り坂なので、一輪車からドドッと玉切りを転がします。
坂道を上ってまた下に転がすという、ややこしい動線です。


下に転がった玉切りは鳶口を使って東屋の中へ。
人力といっても、トングや一輪車、鳶口などは有り難い道具です。


これにて一件落着。
疲れた~、足腰ガタガタです。

全身スギ花粉だらけの服を脱ぎ、ぬるめのお湯に浸かります。

入浴後はアンコール前のハースラグで寝転びながら軽くストレッチ。
苦労した伐採も、この中で赤々と燃えてくれると思うとついウトウト・・・。

週末は南信州でクタクタになって、月曜からは何食わぬ顔で仕事をする。
暫くはこの状態が続きそうです。

 
(隔月連載。次回の更新は6月上旬です)

              



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コメント

  1. 焚き火キャンプを調べているうちたどり着きました
    本当にこの生活憧れます
    妻はついてこれそうにありませんが…
    また情報お願いします
    ご縁あれば、ご教授ください

    • 中西さん
      コメントありがとうございます。

      私も色々な方の憧れから始まり、山暮らしを夢見ていただけの一般人ですが
      想い続ければ事は成し遂げられるような気がします。
      まだ週末だけの山暮らしですので、出来ることは限られていますが
      数年先にはこちらへ移住するつもりで様々な体験を積み重ねている最中です。
      それが皆さんのお役に立つようなことになれば嬉しいですが。

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