フォトエッセイ「写風人の薪焚き日和」

風のように自由気ままに撮り続けたい…カメラマンの視点から綴る日々の薪ストーブライフ

薪ストーブでハムのようなローストポークが作れるなんて・・・

12月に入って、急に冬型の気圧配置になってきました。
5日の夜、駒ヶ根ベース入りすると辺りは雪化粧。

私にとっては、初雪です。

巷では「寒くなって嫌だねぇ。」とぼやく挨拶ばかり。
そりゃそうですよね、
家に帰っても電気や石油の暖房なんて楽しくないですから・・・。
寒くなって嬉しいのは薪ストーブユーザーだけかもしれません。

春夏秋は焚き火に明け暮れていましたが、冬はやっぱり薪ストーブライフ。

アンコールのある部屋は50畳の広さがあり、
暖房面積を遥かにオーバーしていますが、
ここは活動の空間なので、一日中焚いていても程よい暖かさで快適です。

食事の準備も薪ストーブシーズンは実に助かります。
お湯は常時沸いているし、
調理の熱源としてもすぐに使える。
ここでの朝食はストーブトップでのフライパン料理が定番になっています。

今朝のメニューは、マイヤーレモンを使ったレシピ。

栽培している友人からどっさり頂いたので、3個ほど持ってきました。
マイヤーレモンはオレンジとレモンが自然交雑した品種だそうです。
レモンより酸味が少なくやや甘い香りがします。

 

フレンチトーストにマイヤーレモンソース

材料

  • <フレンチトースト>
  • 食パン
  • 卵 …2個
  • 牛乳 …150cc
  • 生クリーム …50cc
  • 砂糖 …20g
  • シナモンパウダー …適量
  • バター
  • <マイヤーレモンソース>
  • マイヤーレモン …1個
  • ベリーミックス(冷凍)
  • 砂糖 …適量

作り方


材料ををボウルで混ぜ合わせ、ザルでこしながらバットに流し込みます。


厚めに切った食パンをバットに浸し、両面を十分に染み込ませます。


マイヤーレモンを一房毎に分け、
ベリーミックスと砂糖を加えて軽くソテーします。


タークフライパンにサラダ油を馴染ませ、
バターを加え、弱火で両面をじっくり焼きます。


コーヒーを淹れて朝食の出来上がり。
マンネリ化したフレンチトーストも、甘酸っぱいソースで刺激的です。

 

オリジナルタイルで仕上げ

朝食を終え、今日はある作業をするために薪をくべずに鎮火するのを待ちます。
ある作業とは、炉壁づくりです。
薪ストーブ設置は慌ただしく一日で済ませてしまったので
壁はクロスのままでした。
離隔距離は十分とってあるので問題はありませんが、
視覚的に物足りなさを感じます。
本来ならシーズン前に炉壁づくりを済ませておきたかったのですが
焚き火遊びに夢中になり、うっかり忘れていたのです。

前回来た時にALCで下地まで作っておいたので、今日は最終的な仕上げです。

炉壁の素材は、友人に作ってもらったオリジナルタイル。
タイル貼りは生まれて初めて。
とても施工姿を撮影する余裕なんてありませんでした。


最終的な仕上げはまだですが、なんとかタイル貼り終了。


炎がないと寂しいので、軽く焚いてみました。
今度来たときに剥がれ落ちていないことを祈ります。

この後は予定していた料理が出来ずに延期。
岐阜に帰ってきました。
こちらはデファイアント

ファイヤーサイドオリジナルのオーブンプレートはどちらにも設置しています。
炉内料理のように、わざわざ熾きの状態にする必要もなく、
普段焚いている状態で調理できるので、とても手軽です。
しかもストーブトップの温度が下がらないので、同時に調理できるのも利点です。

今回は灰受け皿で低温オーブン料理に挑戦してみました。
食材はリーズナブルでヘルシーな豚肉、仕込みも簡単です。
普段料理をしないお父さん、
クリスマスに手作りローストポークなんてどうでしょう。
しかもこの料理、失敗しませんから。

 

低温ローストポーク


低温オーブン料理の特徴は、大きな肉の塊の表面に付けた調味料がゆっくり染み込み、時間をかけて冷ますことで更に味に深みを増します。

材料

  • 豚ブロック(ロースかモモ)
  • セロリ1本
  • 塩、黒コショー
  • にんにく
  • 付け合わせに、玉ねぎ、ニンジン、ブロッコリーなど

 

作り方

豚ブロックは脂身の少ないモモ肉を使いました。
塩、黒コショー、すり潰したにんにくをまぶして1~2時間ほど馴染ませます。
りんごジュースに漬け込んだり、ハーブ類をまぶしたり、
お好みでいろいろ試してみて下さい。

ストーブ炉内に灰がない状態では高温になりがちですので、
多少の灰があった方が低温をキープできます。
灰受け皿に温度計を置き、120℃程度になったら始めます。


まず肉の表面をストーブトップで軽く炒めます。
灰受け皿に入れる容器は、ホームセンターなどで売っているグリルパンで十分です。


セロリの葉を敷き詰め、ニンジン、玉ねぎも一緒に入れます。
軽く焼き目が付いた豚ブロックを置き、灰受け皿の中へ。
30分程経過したら、豚ブロックをひっくり返します。
そして更に30分。


60分ほど経過したら灰受け皿から取りだし、
豚ブロックをアルミホイルに包み30分ほど常温で冷まします。
少し休ませることで肉汁が全体に行きわたり、しっとり柔らかくなります。
高温で焼きすぎたパサパサのローストポークとは比べものになりません。


ナイフを入れると、中はほのかなピンク色。
そのまま食べても、冷蔵庫で冷やしても美味しく頂けます。
残ったお肉はスライスして冷凍保存しておけば、色々な料理にアレンジできます。
薪ストーブでハムのようなローストポークができるなんて知らなかった・・・。

オーブンプレートでますます料理の幅が広がり、楽しみです。

 
(隔月連載。次回の更新は2月上旬です)

 

 

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コメント

  1. こんばんは~。
    なるほど~、マイヤーレモン、オレンジと、そうなんですね~。
    だから、酸味が少ないんだ。
    妙に納得しました。
    オリジナルタイルかっこぅいいですね~。
    いいな~。
    ローストポークも脂身もなくとっても美味しそうです。
    私は、寒いのや雪はほんと苦手です。
    薪ストーブがあれば寒いのもあまり苦ではなくなるのかも知れませんね。
    薪の調達などが大変そうですが。。。
    灯油の匂いは大の苦手です。
    けど、石油ファンヒーターの手軽さと温かさには負けてしまいます。

    • Luckyさんへ
      コメントありがとうございます。

      マイヤーレモンは初めてで、そのまま食べてみましたがやはり酸っぱいですね。残りはマーマレードやハチミツ漬けにしました。
      豚肉は脂身が苦手なので、もも肉やヒレの方が好みです。低温ローストポークは、普通のオーブンでも120℃に設定して出来るようですよ。これは簡単ですごく美味しいです。
      薪ストーブは薪の調達が必要で大変なことは確かです。それを楽しみながら出来れば薪ストーブへの愛着は益々深くなります。不思議ですね。

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