フォトエッセイ「写風人の薪焚き日和」

風のように自由気ままに撮り続けたい…カメラマンの視点から綴る日々の薪ストーブライフ

師走の冬支度と灰受け活用

週末駒ヶ根暮らしをしていると冬の先取りを感じます。
例えば落葉。
岐阜では毎朝エンジンブロアーが欠かせませんが、駒ヶ根ではもう必要ありません。
もうひとつ例えるなら服装。
普段過ごしているまま駒ヶ根入りすると、寒くて耐えられません。
岐阜も寒くなりつつあるものの、やはり駒ヶ根の比ではありません。
寒くて雪の多い地域は山ほどありますが、
冬が大好きな私にとって、やはり駒ヶ根の冬が最高です。

11月中旬には今シーズン初めての雪景色も拝めました。

雪に備えてうっかり忘れてしまうのが、駒ヶ根に放置してある軽トラのタイヤ交換。
軽トラはご近所さんから廃車寸前を譲り受けたものです。
年に数回しか使いませんが、今回は久しぶりに軽トラ出動となり
雪がちらついていたので早朝からタイヤ交換。
岐阜では大型ジャッキとインパクトレンチを使っているので、
何十年かぶりの車載工具での交換です。


軽トラ出動の理由は、惜しみつつ使っていたディスプレー薪も残り少なくなり
新しい薪と入れ替えすることにしました。


室内の薪棚には、虫が付きにくい強制乾燥薪を使います。
また樹皮との間に虫が入りやすいので、なるべく皮は剥がしておきます。
そうすれば、室内に長く放置しても薪から白い粉がふくことはありません。


ここは以前カラオケのCDチェンジャーが入っていた棚で、
丁度薪の長さにピッタリの奥行きでした。
ただ中古物件である短所としては、薪運びの動線が不便であること。
軽トラから外用の一輪車に積み、
そして室内用の一輪車に乗せ替え、薪棚へ運ぶという面倒くささ。
将来のリニューアルに向けての検討事項でもあります。


約10往復して、棚いっぱいに積め込みました。
外の薪から使い始めるので、この薪はしばらくディスプレーとなります。


ここは針葉樹に恵まれている環境なので焚き付けにする薪は豊富にあります。
毎回訪れる度にキンクラで少しずつ割っていくのが楽しみでもあり、
それでもこれで2ヶ月は持たせる十分な量です。


焚き付けをラジオフライヤーに乗せ、本格的な冬に向けての準備が整いました。
左手前にある火鉢には、煙が少なく炭臭さもない備長炭を使います。

 

備長炭の灰受け活用

備長炭や白炭は長時間燃焼するというメリットがありますが、着火には手間が掛かるというデメリットもあります。
また湿気の吸収率が大きく水分を含みやすいので、いきなり加熱すると爆跳する危険もあります。

そこで薪ストーブのある暮らしは備長炭の火起こしにも役立ちます。
まず灰受け皿に入れて熱に慣らし、水分を蒸発させます。


それから炉内に放り込めば爆ぜることもなく、数分もすれば真っ赤に熾きてくれます。
以前、キッチンのガスコンロで熾していた頃とは比べものにならないほど便利だと実感しています。

 

クリスマスカラーの肉詰め料理

灰受けオーブンの温度は灰の量と焚き方によって調整できます。
週末だけの駒ヶ根暮らしでは灰の量も少なく、焚く前に炉内の灰を取り除けば高温にもなります。
今回はクリスマスカラーのピーマンを使って肉詰め料理をしてみました。
(灰受け皿をオーブンとして使用するには炉内にオーブンプレートを設置します)

  • [材料]3人前
  • 赤・緑ピーマン …各3個(赤ピーマンがなかったのでパプリカで代用)
  • ひき肉 …200g
  • 卵 …1個
  • 麩 …20g
  • モッツァレラチーズ …1袋
  • パルミジャーノ
  • イタリアンパセリ


ピーマンはヘタを切り落とし、落とした部分は刻んでおきます。
ボウルにひき肉、砕いた麩、刻んだピーマン、卵を入れ、
塩コショーをふって混ぜ合わせタネを作ります。


ピーマンにタネを詰めモッツァレラチーズを挟んで
覆い隠すように再びタネを詰め込みます。


耐熱皿に並べてオリーブオイルをふり、
200~220℃の灰受け皿で約20分ほど焼き上げます。


パルミジャーノを削りかけイタリアンパセリを添えて出来上がりです。
パプリカで代用したため灰受け皿の高さもギリギリで、大きさも揃っていません。
同じピーマンならもっと見栄えが良くなると思います。

 

低温ローストトマト


一方、岐阜のデファイアントは毎日遅くまで焚き続けているので
滅多に灰を取り除くことはありません。
というより、毎回炉内に熾きが残っているので
灰を取り除けないと言った方が正確かもしれません。
その状態で焚いていると、我が家の灰受けオーブンは100℃程度にしかなりません。
そんな時は低温でじっくり作る料理もいいものです。
以前のコラムでは低温ローストポークを作ってみましたが、
今回は簡単なローストトマト。

  • [材料]
  • ミニトマト
  • ハーブソルト
  • オリーブオイル


ミニトマトを半分に切り、耐熱皿の上に並べ、ハーブソルト・オリーブオイルをふりかけます。
灰受け皿の温度は100~120℃。


1時間が経過。


2時間経過。


そして約3時間後。
水分が蒸発しトマトの持つ旨みが凝縮されるので、そのままでも美味しく食べられます。
またスープやサラダ、ピザやスパゲッティなど色々な料理に活用できるのでとても便利です。

普段通りに薪ストーブを焚いていても、灰受け皿の温度が上がらない時は
低温オーブン料理として利用されてはどうでしょう。

(隔月連載。次回の更新は2018年2月上旬です)

 



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