フォトエッセイ「写風人の薪焚き日和」

風のように自由気ままに撮り続けたい…カメラマンの視点から綴る日々の薪ストーブライフ

初冬、焚火と戯れる

11月末から、やっと冬らしくなってきました。

岐阜のデファイアントも絶好調です。
仕事場でも週末山暮らしでも、常に薪焚きライフを満喫できることはとても幸せです。
ただ、岐阜の裏庭で愉しんでいた焚火は洗濯物に煙の匂いがついたことがあり、
近隣にご迷惑を掛けないよう今は控えています。
控えている分、KOMAGANE BASEで焚火に没頭するのです。

例のごとくKOMAGANE BASEには夜中に到着し、
まだ陽の昇る前にパチッと目が覚めました。

せせらぎのあるプライベートサイトは靄に包まれ幻想的な舞台が待っていました。
焚火メインのお遊びは、ごくシンプルに。


薪は森の管理をした時の倒木などです。
薪ストーブで使い物にならないような原木が焚火の主役です。


火口は枯れたスギッパ。マッチ1本で楽々着火します。

焚火といっても様々ですが、私がよく使うのは大きめの原木2本を並べたスタイル。
これは田渕さんの著書から真似したもの。
「石でかまどをつくる必要もないんだよ。」ともお聞きしました。
原木の中で少しずつ燃やしていくと、
2本の原木の内側もジワジワと熾き状態になり、その熾きだけで調理も出来る。
長時間持続してくれる効率のいい焚火なのです。
やたら薪をくべたりボウボウ燃やす焚火は、こういう場面ではまったく無意味。
薪ストーブでも効率のいい焚き方をすれば、薪の節約にもなるでしょう。

 

フライパン考

今月の地元情報誌にフライパンについての記事が掲載されていました。
大筋をご紹介すると
「一昔前は鉄製のフライパンが普通でしたが、今ではアルミベースの上にフッ素加工したフライパン(テフロン加工等)が圧倒的に多くなりました。
手入れのし易さ、焦げ付きにくく少ない油で調理可能というのが一番の魅力でしょう。
そのフッ素樹脂を作る際にPFOA(ペルフロロオクタン酸)を使っている製品があるようです。
PFOAとはフッ素と炭素・酸素・水素からなる人工化学物質で、自然界では分解されず、体内でも排出されにくく蓄積します。
PFOAはがんや免疫異常と関係があると言われ、最近フッ素加工調理器から食品にPFOAが移行することが証明されました。
またPFOAを使わない調理器も、テフロンを高温加熱すると有毒ガスが発生することが報告されました。
ガスにより飼っていたインコが死んだことはよく知られ、びまん性の肺浸潤と診断された女性もいます。
テフロン加工は使い方によっては数ヶ月でこびり付くようになり、被膜に傷がついたり高温で分解させたりして、そのままの使用は健康に悪いかもしれません。
それでも再びテフロン加工のフライパンを買って使い続けますか・・・?」
最後はそう締めくくられ、鉄製フライパンを推奨していましたが
あくまで特定の商品の宣伝ではなく、健康と環境を考える医学博士のコラムです。

我が家は父親がアウトドア志向のため、
取っ手がプラスチック製などの調理器具はほとんどありません。
また薪ストーブを設置してから買い足した器具はほとんど鉄製品。
焚火料理にもその真価は発揮されます。

ここでタークが登場すると、いかにもわざとらしいですが
最も使い込んで手放せないギアのひとつです。
鋳物製スキレットよりも軽くて扱いやすい。
キッチンでも薪ストーブでも、
もちろん野外でもオールラウンドに使いこなせるタフなフライパン。
一生買い換えることはないでしょう。

そこで本日のフライパンレシピはカウボーイ気取りの豆料理。

材料は簡易的な食材を使いました。
挽肉、キドニービーンズ、ミートソース缶、オリーブオイル


プレヒートしたフライパンに油をひき、挽肉を炒めキドニービーンズを加えます。
ミートソース缶を加えて一煮立ちしたら出来上がりです。


味が濃いめなのでバゲットにのせながら頂きます。

食後はトルコ式やターキッシュコーヒーとも呼ばれる煮出しコーヒー。
豆本来の味すべてを味わう淹れ方だそうです。

<煮出しコーヒーの作り方>
コーヒー豆は深煎りをごく細挽きにします。(粗挽きは豆が沈まない)
分量は水100ccに対して10g(これはお好みで)
ポット(ケトル)に水・コーヒー粉を入れて弱火にかけます。
泡立ってきたら火からおろします。
濃厚なコクがお好みの方はこれを3回ほど繰り返します。
煮出しが終わったら粉が沈殿するまで待って、上澄みをそっとカップに注ぎます。
アウトドア用の椅子は敢えて使わず、
大地に腰を下ろしてカウボーイ気取りのコーヒータイムでした。

その後は何をするでもない、

陽が沈むまで焚火と一日中戯れていました。
まったく飽きないのが不思議です。


焚火の後始末は、2本の原木を離して熾きを散りばめます。
原木は自然に沈下し、まだまだ明日も使えます。
宝石のような煌めきは、やがて輝きを失い真っ白な灰になっていきます。
すべての火の気がなくなったころ、身体も冷え切ってきました。

続きは室内で。

散々焚火で遊んだというのに、次は薪ストーブ。
たまりませんね。


岐阜の気温に慣れていると、南信州はハンパなく寒いです。
50畳の広さのメインルームは冬になると部屋を半分に仕切りますが、
それでもそう簡単には暖まりません。
今シーズンからダブルエコファンにしてみました。
昨年とどれほど違うのか体感していきたいと思います。

翌日は岐阜から友人が駆けつけ、残りの焚火で焼きリンゴを振る舞いました。
今更、当たり前の焼きりんごぉ~!?と、
ブーイングが起こりそうですが、ほんの少しアレンジしたレシピを紹介します。

 

「禁断の焼き林檎」 (糖分控えめの方には欲望のスイーツ)

材料


紅玉、グラノーラ(ホットアップルパイ風味)、マシュマロ、バター
シロップ(三温糖、シナモン、ラム酒)
紅玉は、焼き上げると強い酸味の味わいがでて、
熱を加えても歯触りが良いことから焼きリンゴに向いていると言われています。

作り方


くり抜いたリンゴの中にグラノーラ、バター、シロップを入れます。
ダッチオーブンの底に隙間なくアルミホイールを敷き詰めます。
その方が後の手入れが楽になります。
蓋をしてファイヤープレースへ。


焚火の熾きを広げ、そこへダッチオーブンを置きます。
下火はごく弱火、上火はチャコールブリケッツを使いました。
この状態で約30分。
りんごが柔らかくなったらマシュマロをトッピングします。


再び蓋をして上火で3分ほど。
マシュマロがこんがり焦げれば上火を取り除きます。


マシュマロはトロ~と溶け出し、甘~い焼きリンゴの出来上がり。
お皿に盛りつけ、鍋底のソースをかけ回します。
グラノーラのサクサク感がちょっとしたアクセントになって愉しく頂けますよ。

 
(隔月連載。次回の更新は2月上旬です)

 



このWebマガジンはファイヤーサイドが提供しています。

  • ページの先頭へ

薪ストーブエッセイ・森からの便り 新着案内