すずきみちよ 薪ストーブでおうちごはん

アウトドア料理コーディネーター鈴木道代によるシンプルな素材が生きる「おうちごはん」レシピ

白身魚のとろ〜りグラタン

山が色づき秋の深まりを感じます。
朝晩冷え込む日が続きアンコールに火入れするのが日常になってきました。


キッチンの薪焚き給湯器も復活。
ジャグにストーブで沸いたお湯を入れ水でうめて食器洗いに使います。


煮たり焼いたり温めたり。
ストーブトップは早くも大活躍です。


オーストラリアで買ってきたアウトバッククッキングの本。
店の人が「人気の一冊だよ!」と言っていましたっけ。


中を開いてみると、
オージーのおおらかな人柄そのままに素朴な料理がずらり。
焼くか煮込むか、衣をつけて揚げるといったシンプルクッキング。
つまり私にもぴったりですね。
肉料理がカンガルーばかりなのにはちょっと閉口しましたが。

その中から身近な材料でできそうなものをチョイス。
「Fish in white sauce」
白身魚のホワイトソースですが、
こちらは茹でてからホワイトソースを作ってとちょっと手間がかかりそう。
作り方と材料をさらに簡単にして
“薪ストーブでおうちごはん仕様”にバージョンアップ。
アウトバックでもこの方が作りやすいこと間違いなし!

灰受けオーブン、あまり使いこなせていなかったのですが
今回薪をしっかり焚いたら温度がきちんと上がりオーブンとして使えました。
炉内と違って囲われていない場所なのでじっくりとスロークッキング。
食品の出し入れは手早く!あまり開け閉めしない!のがコツでしょうか。

 

白身魚のとろ〜りグラタン

材料

  • 白身の魚(今回はカラスガレイ) …3枚
  • 生クリーム …200ml 
  • ネギ …1本
  • 塩 …適量
  • こしょう …少々
  • とろけるチーズ …たっぷり

作り方

1.炉内をきれいにしてオーブンプレートを敷きます。
灰やおきが残って保温効果が上がり、灰が落ちないので灰受けをオーブンとして使うことができます。
2.薪は太いものをしっかり焚き、温度を上げておきます。
3.白身魚は塩こしょうをして、ネギは縦4つ割にしたあとザクザクと切ります。

4.耐熱容器にネギを一並べ入れ、
白身魚を乗せたらまたネギを重ねて塩こしょうします。

5.生クリームを上から注いだらとろけるチーズをたっぷり乗せて準備完了。

温度の上がった灰受けオーブンに入れて焼きます。

6.チーズがこんがり溶けて魚に火が通ったら出来上がり。
50分ほどかかりました。
上火なので焦げ目がしっかりつくのがいいですね。

生クリームコッテリのはずなのですが
ネギがさっぱりしていてつい食べ過ぎてしまいそう。


きっと白ワインにも合いますよ〜♪

 

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キャンピングカーで旅したオーストラリア

そう我が家の夏はオーストラリアに行っていたのでした。
キャンピングカーで旅する10日間。
広大なオーストラリアの大地を遊んで走ってキャンプしてきました。
激走したつもりでしたが訪れたのは北の玄関口ダーウィンとその近郊300キロのカカドゥ国立公園のみです。


南半球のオーストラリアでは季節は逆、と思いきや
赤道に近いダーウィンでは基本的に一年中暖かい。
ただし一年に6つの季節があるそうです。
訪れた時はカラカラの高温でしたが1月からの雨の季節では辺り一面湿地になり、
道路も冠水してしまうというのですからびっくりでした。


湿地で気をつけなければならないのはワニ!
わたしワニが普通に住んでいる川というのを初めて見ました。
「遊泳禁止、ワニに注意」という看板が所々にあって、ネイチャークルーズでは体長5メートル以上あろうかというワニをたくさん発見しました(驚)!


私たちが借りたキャンピングカーはダブルベット2つにガスコンロ、
冷蔵庫、トイレにシャワーまであるというデラックスさ。
まさに動くホテルです。
しかもスーツケースをパッキングしなくても次の場所に移動できるのですから大変便利。


地図で行きたい場所を決めて遊んだら近くのキャラバンパーク(キャンプ場)を見つけてチェックイン。
コンロで料理してディナー、ベッドに戻って読書、就寝。


翌日はのんびり朝ごはんしても次の場所に移動しても。


野生のカンガルーが遊びに来ることもありました。
それはもう夢のような毎日!


キャラバンパークはキャンピングカーの命綱。
何もない大地をひたすら走っていて不安になりかかった頃、
ガソリンスタンドが見えてきてクルマや人が集まっていてホッとするわけです。
こんな砂漠のようなところでガス欠になったら命取りですから!
大自然を求めて旅していてもやはり人恋しいのですよね。
小さい商店、キャンプ場も兼ねています。


キャンプサイトにはAC電源、水道、シャワー、キッチン、バーベキュースペース、コインランドリーなどが完備していて、プールやレストランが併設しているところも。
かなりの快適さです。


キャンパーで多いのはリタイヤ組でしょうか、年配のカップルでした。
普通車で引っ張るトレーラータイプで、
タープを張ったりグリーンで飾ったりと暮らすように長期キャンプしている様子。
何年もかけてオーストラリア中を旅するんだろうな。羨ましいです。


若い人たちはコンパクトな四駆でホロを広げるタイプ。
舗装されていない赤土の道を走るので赤く土ボコリに染まっているのがなんともかっこいい。本当はこんな風に走ってみたかったなぁ。
ファミリー層は意外と少なくて、我が家がレンタルしたのと同じ大型モーターホームが多かったです。


カカドゥ国立公園はアボリジニの人たちの
古代ロックアートがたくさん発見されています。
大きな岩のシェルターに、神話や動物、魚、様々なものを描いてあり、絵に描くことで言い伝えてきているのでしょう。


5万年以上前のものまで発見されているというから驚き。
新しいものでも150年前くらい。
アボリジニの悲しい歴史にも思いをめぐらせます。
色と線描がしっかりと残っていて独特のスタイルが美しい。


景色も壮大。
見渡す限りの平原とはるか遠くの岩山。点々とある湿地。
こんなに開けた場所に出るのは久しぶり。
胸がスーッと開いていくようです。


なんて大きいのだろう、オーストラリア。
こんなに大地いっぱい見渡すことができるのに、
私が見たのはオーストラリアの地図で左のちょっとした出っ張りのほんの一部だけ。
人々はおおらか、ゆったり、フレンドリー。


マーケットやバーも老若男女賑わっていくつになっても人生を楽しんでいられそう。
もし外国に住むとしたらオーストラリアもいいな。
なーんて妄想は膨らみます。
やっぱり旅はやめられません。

 
Photoes by Michiyo Suzuki
*隔月連載。次回の更新は2018年1月中旬です。

 



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