すずきみちよ 薪ストーブでおうちごはん

アウトドア料理コーディネーター鈴木道代によるシンプルな素材が生きる「おうちごはん」レシピ

そば粉のガレット(簡単お食事クレープ)

すがすがしいお天気が続いていますね。
目に入る景色はみどり色一色。
若々しい黄味がかった緑、ツヤのある厚みのある葉の緑、しっとりとした深緑。
そのさまざまな緑たちが5月の光と風に揺れる様はこの季節だけの宝物のような景色です。

デッキや庭でごはんを食べたくなるのもいつもゴールデンウィークの頃から。
真夏のように日差しが強くなってTシャツショートパンツ、ビーチサンダルの出番がやってきました!

 
休日の今朝のメニューはハムとチーズのクレープ。
今ではガレットというそば粉のクレープを出すお店もさほど珍しくはなくなりました。
でも結婚後旅をしていた20年以上前、日本でクレープといえば街角で食べるデザートクレープが一般的。

出会った旅人から教えてもらったパリの裏通りのクレープリーの食堂の賑わいと、おかずクレープの種類の多さと美味しさに驚きました。
りんごの発泡酒シードルと一緒にというのも流儀。

なかなかお店のように薄くパリッとはいかないのですが、時々家で焼いては楽しんでいます。
生地がモチモチになるのがそば粉の特徴かな。
焼きたてはパリッとしていますよ。
もちろん小麦粉のクレープでもOK。

ハムとチーズと卵は黄金の組み合わせですね。
半熟卵を崩しながら食べるのがおいしいんです。

 

そば粉のガレット(4枚分)

材料

  • そば粉 …100g
  • 塩 …2つまみ
  • 水 …230ccくらい
  • 卵 …4個
  • ハム …4枚
  • チーズ …適量
  • その他お好みの具材

 

作り方

1.そば粉と塩、水をよく混ぜて生地を作ります。
お玉で持ち上げた時にトロトロと流れるような緩めの生地がよいです。

2.ストーブトップでスキレットを熱し少量の油を引き、お玉一杯くらいの生地を流し入れ、お玉の背で薄く丸く伸ばします。

3.生地が焼けて縁がはがれてきたらひっくり返して中央に具材を乗せます。
チーズを盛り上げて壁を作ったところにハム、卵を。
卵をなんとか真ん中にのせましょう。
温度が低いと焼ける前に乾いてひび割れてきてしまいました、注意!

4.卵が半熟になるように蓋をします。

5.いい感じに焼きあがったら、四隅を内側に折り返して出来上がり。

  
庭のレタスとラデッシュを添えて、朝の空気とともにいただきまーす。

猫のピトンも嗅ぎつけてやってきました。

使用ストーブ » バーモントキャスティングス  アンコール

 

サバイバルキャンプワークショップ

熊本で大きな地震がありました。本震並みに大きなのが2回。
その後も震度5や震度4など一度だけでも恐ろしいような揺れが断続的に続いています。
被害にあった方、その揺れの渦中にある方たちの心中はいかばかりかとお察し申し上げます。

熊本はこちらの東日本大震災以降、放射能などの影響を気にして移住した知り合いも何人かいるところです。
南阿蘇は有機農業やオーガニックな暮らしをしている人が多く住みやすい場所だと聞いていました。
なので大きな土砂崩れと家屋倒壊があったと聞いて、地震はどこでも起こりえると知っていながらもとても驚き、心配しました。

しかし数日後、無事の知らせを聞くとホッとしたとともに大変頼もしく感じたのです。
もともと関東でも土のある有機的な暮らしを仲間と楽しんでいた彼らは、東日本大震災でそれでも自分の手に負えない大きなものに巻き込まれていたと知り移住していきました。
そして5年後さらに自立した生き方と地域とのつながりのある暮らしを熊本で作りあげていたのでした。

大きなインフラに頼りすぎず、少しのもので小さく楽しく暮らす。
人とつながり頼って頼り合うコミニュティ。

建物の被害がないところでは、日々の暮らしは地震前とあまり変わらないと聞きました。
一時避難所のように受け入れをしていたエコビレッジ。
移住前後のつながりを生かして炊き出しや片付けのボランティア団体を立ち上げた人もいます。

個人や家族、近所、仲間のスキルを上げることは命を守ることにつながるのかなと思います。
最低限の物でも生きていける能力、アウトドアの知恵などがやはり災害の時にも大きな力になるのではないでしょうか。

ダンナさんが友人らと何度も行っているサバイバルキャンプワークショップ。
奇しくも熊本震災後の祝日でした。
主催は友人のエコ食品健究会。炊き出しコーディネイトのプロ。
熊本の炊き出しから帰った直後なので、特に実際に即して防災の知恵をふんだんに取り入れたメニューになりました。
とはいってもただ楽しくキャンプしているだけなのですが。

ブルーシートと枝を使ってのテント作り、穴を掘ってトイレ、火おこし。
ロープワーク。
野草や虫を食べてみる。
身近なもので簡易浄水器を作る。
粉からパンやうどんを作る。

普段使わない技術はキャンプの時遊びで身につけてしまうのがマル。
困難なことがあったとしても、自分の手で何か作り出すことができるという自信は、いつか先に進む力となる想像力につながると信じます。

暮らしを手に届くものに近づけていくことは自分にも地球にも災害時にもいいことがいっぱいです。

子ども焚き火は夜中2時過ぎまで続いていたそうな。
その後焚き火周りのシュラフで撃沈。
やっぱり火を焚くのはヒトの本能なのか・・・!?
子どもたちにもきっと何か伝わっているでしょう。

 
Photoes by Michiyo Suzuki
*隔月連載。次回の更新は7月中旬です。    

 



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