すずきみちよ 薪ストーブでおうちごはん

アウトドア料理コーディネーター鈴木道代によるシンプルな素材が生きる「おうちごはん」レシピ

タンドリーチキン

薪ストーブで作るタンドリーチキン

 

 

新年あけましておめでとうございます。
いろいろなことがあった昨年。
こうして新しい年を迎えられることに感謝の思いでいっぱいです。

去年はアタマもカラダもちょっと忙しかったかな。
本当の豊かさとは何か考えながらひとつずつ丁寧に暮らしていきたいものです。

さて仕事納め後の年末からお正月。
やることはたくさんあって忙しいながらも、
べったりと家にいることができる一年のうちでも貴重な数日であります。

外は寒いですが家の中は一日中焚いている薪ストーブでこの冬一番暖かい。
やっぱり火を絶やさず焚いてこそ薪ストーブの本領発揮ですね。
おせち作りの鍋がずらりと並ぶのもいつもの風景です。

» うちの定番おせち・ローストポークと鮭昆布巻

でもおせちはとにかく和っぽいので
3が日が過ぎると無性に洋風のものが食べたくなりませんか。
チーズっぽいものやカレーなどね。

そこで今夜はタンドリーチキン。
朝からヨーグルトとカレー粉のタレにつけておいて夕食に焼きました。
本当はもっといろんなスパイスを入れるのでしょうけど、
これだけシンプルなレシピでも十分いつもと違うエスニックな味になりますよ。

下味が中までしみ込んで、ヨーグルトの効果かとっても柔らかく焼きあがりました。
薪焼きの効果で本格タンドール焼き風?にカリッと香ばしくできましたよ。
お泊りにきた娘の友達も「コレうまっ!!」とぺろりと食べてお替りしてくれました。

 
 

薪焼きタンドリーチキン

 

  • 鶏もも肉 …2枚
  • プレーンヨーグルト …大さじ8くらい
  • カレー粉 …大さじ1
  • 塩 …小さじ1弱
  • 油 …少々
  • つけあわせ(お好みで)
  • じゃがいも …2個
  • かぶ …2個
  • 生しいたけ …8個

 

 

1.プレーンヨーグルトとカレー粉、塩を混ぜてタレを作り、鶏もも肉を漬けておく。
(2時間くらい。漬けておく時間によって塩の量を調整して)

2.薪ストーブは強めに焚いた後、おき火状態にする。
3.おきを平らにならした後、クッキングスタンドをセットし、
ダブルプレイグリドルには油をぬっておく。

4.野菜は1cm弱くらいにスライスし、鶏肉と一緒にダブルプレイグリドルに並べる。

5.ダブルプレイグリドルを炉内のクッキングスタンドの上に入れて焼く。
薪ストーブで作るタンドリーチキン

6.いい焼き色がついたところで裏返す。グローブをして、熱いのでやけどに注意。

7.中まで火が通ったら出来上がり。ちょっとコゲたかな。

8.ストーブ前にテーブルを置いてアツアツでどうぞ。

うーん、おうちごはんが一番!

 

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クックウェア   » ダブルプレイグリドル、クッキングスタンド
 

 

我が家流のお正月

年末年始はいろいろなしきたりや風習がありますよね。
堅苦しく考えないで、好きなこと、無理なくできることを
なんとなく決まりごとのようにやっています。
お供え餅、しめ飾り、年越しそば、おせち、初詣。お年玉もありましたね!
三が日が過ぎても七草粥や鏡開きなど。

それは思い返せば実家の母が欠かさずやっていたこと。
そして結婚してからはダンナさんの家の流儀も取り入れながら
だんだん我が家らしいお正月が決まってきました。
とは言っても3日間おせちを囲んでダラダラ食べて飲むだけなのですけど。

里山に暮らす我が家ならではのお決まりは餅つきとそば打ちでしょうかね。
ちーむゴエモンの田んぼのもち米でありがたく鏡餅もお供えすることができました。

そば打ちは娘のうれしいお手伝いもあり大変太く短いものでしたが、
それはそれで潔いほどのコシがあり、挽きたてのそばがとっても香り高くて
大満足の我が家流年越しそばとなりました。

そして今年初挑戦したのはしめ縄作り。
せっかく田んぼの稲わらがあるのだもの、やってみない手はありません。
誰かがやっていた手つきを思い出し
片方を縛った稲束を二つに分けてそれぞれねじりながら巻きつけます。

一度目は失敗。
弾けるように元に戻ってしまいます。
ならば逆にと巻きつける方向を変えてやってみたら大成功。
太くてピンピンとひげ根が出ていますが何とか縄の形になりました。

6歳の娘も足の指で押さえたりしながらなかなかいい手つきで作っていましたよ。

こうして太く立派なしめ縄に
稲穂やみかん、さざんかの花など飾ってしめ飾り完成。

大きくてひときわ目立ち、
見る度に今年も実り多き一年になりますようにとしみじみうれしくなります。

 
 

前に進んでいく新しい年に

こんな風に我が家流のお正月はちょっと手作りを取り入れることかな。
買うのは簡単だけど自分の体を動かして時間をかけて作ってみる。
するといろんなことが見えてくる気がします。

職人さんの作るものの形がそろっていて美しいこと。
細くて長い縄なんてどんなに手間と時間がかかっているか。
その技術はお金を出しても買えない。
モノの値段は正当な対価なのだなぁと。

田んぼと食と玄関飾りが繋がっていること、
昔から続く豊かな生活を願う人の思いを知ることができますね。
そしてその願いを天に舞い上がらせるどんど焼き。

おじちゃんたちが張り切って焚き火をして
飾りものや福だるまや書き初めなど燃やしています。
そしておばあちゃん達は嬉々として用意してきた団子を焼いている。
三叉に分かれた枝に刺すのも何かの縁かつぎのようです。

お酒も入ってはっきり言って子供より楽しそう。
やっぱりは火は人を元気にするなぁと改めて思ったのでした。
今年はいつに増して皆の思いが感じられる年の始めでした。
きっと何かが前に進んでいく新しい年になることでしょうね。

 

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コメント

  1. 初めて訪問しました。
    シンプルなお料理も日々の暮らしも、なんて素敵なんでしょう。
    思わずコメントを入れさせていただきました。
    我が家はレージェンシーのミドルと暮らすようになって4シーズン目になります。
    薪ストーブ料理にも少しずつチャレンジしているところです。
    こちらで紹介されているもの、ぜひやってみます。
    1歳3歳8歳の三男児の母です、どうぞよろしく!

  2. 森のくまさんさん(変かな?)
    訪問してくださってありがとうございます。
    3人のお子様がいらっしゃるとのこと。
    忙しい子育ての中で簡単でおいしく!は重要ですよね。
    なので私のレシピもいつもシンプルなのですよー。
    ぜひ薪ストーブでのお料理楽しんでくださいね。
    回数重ねるとだんだんコツがわかってくると思いますよ!!
    ほかの森からの便りのコラムもぜひご参考に!

  3. はじめまして。

    素敵なブログを発見してしまって大興奮です!

    素敵な暮らしにお料理、お写真。。。

    憧れです♪

    また遊びに来ちゃいます。

  4. cherryさん
    こんにちは。覗いてくださってありがとうございます。
    cherryさんのブログも楽しいですねー。
    なんとお馬さんと暮らしてらっしゃるのですね。すごいです・・・
    ウチの娘がお馬さん大好きなのですよ。うらやましがると思います!
    そして薪ストーブクッキングの写真がたくさんでなんともおいしそう。
    ストーブで日常的にお料理されてる方って少ないですよね・・・
    おいしいしエコだし、どんどん楽しみましょうね。
    これからもよろしくお願いします。

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