すずきみちよ 薪ストーブでおうちごはん

アウトドア料理コーディネーター鈴木道代によるシンプルな素材が生きる「おうちごはん」レシピ

よもぎ団子

緑が美しい季節になりました。
窓からの景色はグリーン一色。
芽吹きの頃から1日ごとに山の色が濃くなります。

春の山菜採りもこの時期の楽しみ。
つくし、コゴミ、ふきのとうが終わり今はワラビ、フキの季節です。
犬のラムの散歩も兼ねて、娘とぶらりと歩きます。
のはずが、ワラビが見つかるとついあっちにもここにもとずんずんと草むらの中に入り興奮してしまって散歩どころではありません。

よもぎも所々まとまって出ています。
モチ草ともいいましたよね。
草もち、娘と一緒に作ったことなかったなぁと思い、
久々にやってみることにしました。

私は母と一緒に子どもの頃作りました。
もし私が伝えなければ娘は一生作らないかもしれない。
何かが途絶えるって案外簡単なのかもしれません。
今はスマホで何でも検索できますけれど。でもね。


モチ草は茹でて冷凍できるので多めに摘んでおきました。


茹で汁がきれいだったので娘はさっそく染め物をしていましたよ。

 

よもぎ団子

材料

  • よもぎ …一つかみくらい
  • 上新粉 …200g
  • お湯 …200ccくらい
  • 小豆 …1カップ
  • 砂糖 …1カップくらい
  • 塩 …少々

 

作り方

1.薪ストーブでお湯を沸かし、ストーブトップの鍋でよもぎを茹でておく。

2.隣の圧力鍋であんこを作ります。小豆がかぶるくらいの水で煮て。

3.上新粉をボウルに入れ、お湯を少しずつ加えて一つにまとめ軽くこねる。
柔らかめの方が後の扱いが楽です。上新粉をピンポン球大に丸める。

4.蒸し器で25分ほど蒸す。

中まで透き通ったら蒸しあがり。

5.蒸している間によもぎを細かく切ってからすり鉢ですります。
繊維が硬いのでがんばって切ります。

6.蒸し上がった団子をすり鉢に入れて、よもぎ大さじ2杯分くらい入れて搗く。

7.冷めてきたら手でこねてまとめて草餅にする。
きいな緑色のお餅ができました。残った茹でよもぎは次回用に冷凍保存。

8.草餅を好みの大きさの団子に丸めて完成。
カタツムリやウサギもできました!?

9.煮上がった小豆に同量くらいの砂糖を入れて練り合わせ、
塩で味を整えてあんこも完成。

よもぎ団子につぶあんをかけて草団子のできあがり。

緑輝くデッキでいただきましょう♪
香りも強くてまさに春の味。
娘は少し苦いと言っていましたが・・・。
よもぎの量で調整するといいのかもしれません。

 海苔で巻いて醤油で食べても美味しかったです。

クリームぜんざいにも。
いろいろとアレンジできるのも手作りの楽しみですね。

使用ストーブ » バーモントキャスティングス  アンコール

 

山の恵み

一緒に採ってきたフキ、ワラビも一緒に下処理。

強い山菜のアクもストーブの灰で抜けるなんて、この地に住むまで知りませんでした。
子どものころ横浜にいたときもツクシ、カラスノエンドウなどは摘んでいましたがあまりアクは強くありませんでしたし。

ワラビは一つかみの灰をかけてからたっぷりの熱湯に漬けて一晩おきます。

翌日かなり茶色いアクが出ていますが、

水で洗うと鮮やかな緑色に。

このままお浸しで食べられます。

独特のパリパリとした歯ざわりと粘っこさ。
醤油マヨネーズで食べても美味しい。
味噌汁や煮物にも。

フキも筋とりをして、
さっと湯でこぼしてから柔かい葉と一緒に甘辛くきゃらぶき風に。

畑の野菜の少ない時期と山からの恵みをいただくことのできる時期がピタリと合っているというのは理にかなっていますよね。
苦味の中にうまみが重ね合わさっている山菜をこの時期にいただくことは体にもご馳走です。

ただ地元のおばあちゃんに聞くと
よもぎ団子は作ったことのない方が多かったですね。
手間がかかるハレの料理なのかもしれません。
畑作業の忙しい季節ですものね。
ツクシも食べたことないとか。
フキは身近で量も取れるからかよく食べていたようです。

ずっと夏のような暑い日だったのにこのところ曇り空。
肌寒くて残念なのですが、それではとアンコールに火を入れました。
たちまち空気が暖かくなり、私も元気が出て腰を上げてお湯を沸かしたり、焼き芋を作ったり。
夏までのもう残り少ないストーブシーズンを楽しみたいと思います。

 
Photoes by Michiyo Suzuki
*隔月連載。次回の更新は7月中旬です。 

 



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