クッキングレシピ「薪炭で作る美味しい時間」

高橋みな 火のあるお料理とクックウェア探検

ウッドストーブクッキングアドバイザー高橋みなが楽しい料理と共にクックウェアの可能性に迫る!

ある青い冬の日とシュトレン

 

 

霜月は11月の別名。
文字通り霜が降りる月、という意味です。
12月になる2日前の朝はとても冷え込みました。
庭石の上で年々ゆっくりと成長を続ける苔の上や、
真っ赤なドウダンツツジの葉にも白い縁取りのような霜がびっしりと降りました。





近所のお年寄りたちはいよいよやってくる冬を前に野菜たちの取り入れに忙しそう。
冬野菜の代表「大根」や「白菜」を雪の降る前にすべて畑から収穫しています。






今年は特に豊作だったということで我が家もたくさんのおすそ分けをいただきました。
大根は1本ずつ新聞紙にくるんで貯蔵を・・。
冬の間いろいろな料理に活躍してくれるのでとても楽しみです。
元気な緑の葉はよく洗ってさっと湯がき、水気を切ってから小分けに冷凍しました。




そして、年月を経た黒味がかった板壁を背景に
赤い唐辛子が映える山里の何気ない風景。

稲藁に編みこまれた唐辛子は収穫されたばかりの時よりつやつやと色鮮やかです。
こんなにもたくさんの色にあふれた世界。
12月も半ばを過ぎると雨が少しずつ雪に変わり、
すべてが真っ白に塗り替えられていくのがなんだか信じられないくらいです。


今回はドイツのクリスマスのお菓子、
キリストが生まれた時の「おくるみ」をモチーフにしたといわれる「シュトレン」を
アンコールの炉内で焼くことにしました。

 

 

STOLLEN  シュトレン(10cmくらい8個分)

 

 

  • 材料 A
  • 強力粉 …360g
  • アーモンドプードル …40g
  • 砂糖 …40g
  • ドライイースト …6g
  • ぬるま湯 …30cc
  • 生クリーム …50cc
  • 卵黄 …1個分
  • バター …140g
  • 材料 B
  • レーズン …200g
  • オレンジピール …100g
  • ピスタチオ …50g
  • オレンジキュラソー …大さじ2
  • ウイスキー …大さじ2

 

準備


材料Bのドライフルーツに2種のお酒をふりかけ、一晩漬け込んでおく。

 

 

1.ドライイーストに30ccのぬるま湯を注ぎ、
暖かい所に湯煎して置いておく。



2.ボウルにAの材料をすべて入れる。


そこへ予備発酵したイーストを加えゴムベラでざっくり混ぜる。



3.手でこね合わせ、まとめていく。



4.ドライフルーツをすべて加え、よく混ぜる。



5.生地の入ったボウルを湯煎にし、
暖かい所で1時間半ほどねかせる。



6.発酵が終わった状態の生地はほんのりとパンの香りが漂い、
わずかにゆるんだ感じです。
普通のパンのように2倍に膨らむことはありません。



7.生地を作業台に取り出し、2つに分けます。
乾かないようラップをかけて30分ほどそのままベンチタイムをとります。



8.そのうちの1つをさらに4つに分けて楕円形に成型し、
ダッチオーブンの中にセットした丸網の上にオーブンシートを敷き、そこへ置きます。



9.サーモメーターが250度~300度を指し、おき火状態になったら、
ストーブグローブをはめて炉内にクッキングスタンドを置き、
ダッチオーブンをその上に置きます。



10.10分~15分くらいしたらトップローディングドアを開け、
火かき棒でダッチオーブンの蓋を開け、中を確認します。
シュトレンが全体に薄く色づいていたらOK。



11.軍手の上にストーブグローブをはめ、取っ手を両手でつかんで、
煉瓦の上など焦げる心配のない所にダッチオーブンを手早く取り出す。
トング等を使ってシュトレンを取り出し、冷ます。



12.冷めたら粉砂糖をたっぷりとふって完成。

 

私はこれまで 「シュトーレン」 と長く伸ばして読んでいましたが、
STOLLENは本来シュトレンと短く発音するものだそうです。
ドイツでは冬前からいくつも焼き、
生地がしっとりとなじんでくるまで熟成させてから食べるとされます。
レシピも大きく2つに分けた状態で焼くのが本当のようですが、
今回はストーブの炉内で焼くために小さめに形作りました。

少しぽろぽろした生地は厚手のクッキーに近い味わい。
クリスマスまでにまだ間があるので何度も作ってみたいと思います。


使用ストーブ » バーモントキャスティングス  アンコール
クックウェア   » ロッジ ダッチオーブンループハンドル

 
 

クリスマスツリーの飾りは・・

毎年しまってあったツリーを取り出して飾り付けするのはやっぱり楽しい!
湿気の為か人形の手や足がぽろっととれていたのを接着剤で直してあげます。




今年は松ぼっくりや赤唐辛子に麻ひもを結んでツリーを飾ることにしました。
クリスマスは、もちろん外国からの文化。
ひとつひとつの飾り付けにもキリスト教の宗教的な意味合いが含まれています。

ツリーの一番てっぺんに飾る星は「ベツレヘムの星」と呼ばれて、
賢者を導いた星で「希望」を表します。
ベルは救世主が現れたことを知らせる喜びの音、
また、邪気をはらう魔よけの意味合いがあります。
りんごは「知恵の実」とされ、豊かな実りをあらわし、松ぼっくりは「豊穣」を。
そして、クリスマスカラーの赤は、キリストの流した血を、
緑は冬でも葉を落とすことがない常緑樹から永遠の生命を。

いまや様々な外国の文化や食べ物が生活のすべてに関わっている、
といっても過言ではない現代の日本の生活。
商業主義的なイベントのひとつ、として終わるだけでなく
行事の歴史や伝統に思いを馳せることも大切かもしれない・・、と思います。






今年は春の「東日本大震災」「福島第一原発災害事故」、
また夏には「新潟豪雨」と非常にたくさんの恐ろしい災害が日本を襲いました。

思い出すのも悲しい光景をニュース画像で何度も見ました。
自然の強烈な力の前に立ちすくんでも
生きるためにまた歩かなくてはならない厳しさを味わいました。
今も、厳しい状況のなかでの生活を余儀なくされている方も数多くおられます。

未来に希望を見いだし、大切にすべきものを守っていく為に
私たちはどんな道を選ばなければならないのでしょうか・・。
年の終わりに臨んで、祈りを捧げ「暮らすこと」の原点に立ち返りたいと思います。



クリスマス関連レシピ
» A Wreath in Wonderland.  ア・リースインワンダーランド
» 森の魔女のお菓子の家、ヘクセンハウスをラウンドグリドルで

 

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