エッセイ集 薪ストーブの里から

ポールキャスナー 薪ストーブのある暮らし

日本における草分け的存在が贈るカントリーライフの提案。薪ストーブにまつわる様々なストーリーをお届けします。

煙突が新たに2本も付いた!

日本の住宅にはほんとんど煙突は付いていません。
札幌に行くと団地でも煙突のようなものはたくさん屋根から出ているが、
これは薪ストーブではなく灯油ストーブの排気筒です。
子供が家の絵を描くと、煙が煙突からが出ている絵を描くようです。

 

煙突とクッキングストーブの設置工事

昨日まで私の家には煙突が2本ありました。
それは薪ストーブアンコールの赤とデファイアントの黒。
明治時代に建造された蔵にもアンコールの青の煙突が一本あります。
家の設計は少し変わっていて、キッチン/ダイニング/ホームオフィスとリビング/寝室が別々に分かれて、
一つの家でも二つの家のようなデザイン。
なぜかというと増築したためです。


増築前はこんな感じでした・・・

キッチンの奥に赤いアンコールが付いている。
この一台でキッチンは十分過ぎるくらいに暖かいが、調理する場所として少し流し台や調味料から離れている。
まぁそれでもずーっと赤いアンコールはお料理の王様をしてくれている。


キッチンを増築した時に「いつか小さいストーブを置けたらなぁ」と考え、
工事の時にいつでも簡単に煙突が壁抜きできるように
「めがね石」用の枠を壁に付けてもらい、それを壁の仕上げで隠していました。
床のタイルの色の違いで増築した部分がわかります。


先ずは芯を出す。


芯はここにあるはずですが、、、


壁を丁寧に壊してめがね石の枠を出す。


計算通りうまくめがね石が入りました。
めがね石は不燃性の素材で、煙突の熱を防ぐ部品です。
壁抜きや屋根抜きは必ず断熱二重煙突でやりましょう。


壁を抜くまでは大変な作業ですが、その後スムーズに煙突が立ち上がっていきます。


トップをつければ完成です。屋根から眺めるアルプスの見晴らしは最高です。


私は初めて壁抜き煙突と暮らすことになります。
全部断熱二重煙突NOVAにしましたのでドラフトは心配ありませんが、火をつければ調子がわかります。
これで家に3本目の煙突が付きました。蔵と合わせて4本です!
さぁ本体は何にしましょうか?


やはりイタリア製の「ドミナ」にしました。
キッチンですから調理ストーブ!
大きさは60cm X 60cm X 86.5cmです。


工事を頑張ってくれたノースフィールドの長田さんと小林さん。


かなり重いが台車と足場を使うと楽に運べます。
煙突と薪ストーブの設置工事はかなり難しいものですよ。
何回も何回も水平垂直の確認が必要。


キッチンの床は完全な不燃材でできていますので、そのまま直接置けます。


通常はドミナドミノも)の煙突の排気口は向かって左にありますが、
私のキッチンの場合は右排気にしなければならない。
ドミノの製造元デマニンコア社はどんな現場でも対応できるように、
左上、左後ろ、右上、右後ろと何でも対応できるように設計してくれています。

オーブンダンパーとオーブン遮断プレート(炎がちゃんとオーブンの回りに熱を囲むように)は、
簡単に左から右へ移動します。
オーブンダンパーを閉じると炎が真ん中の方に抜けて行きます。
耐火煉瓦の前に二次燃焼用の空気が細いステンレスのプレートから昇り上がり、煙をクリーンにしてくれます。



ドラフト、そして温度のコントロールの微調整できるように、煙突ダンパーを付けました。


垂直の微調整のため、本体を数ミリ「右へ・・・左へ・・・後ろへ・・・」と指示する。
細かいお客さんと思われているかなぁ・・・

 

火入れとクッキング



火入れです。
先ず最初に火をつけた着火剤で煙突を炙るとドラフトが起きやすくなります。


調子よく燃えています。やはり煙突の力です。


いいなぁ・・・。
長田さん、小林さん、ノースフィールドさん;ありがとうございます!



第1の料理はパエリアと完全小麦のロールです。


ドミナの天板には5本のクッキングリングがあります。中の方から外し、色々楽しい料理が可能です。
網を置くだけで直火焼き鳥はいかがですか?

薪ストーブには底が真っ平らの鍋がであれば天板と鍋の底が密着して100%熱が伝わるが、
逆に中華鍋などは使いにくいものです。
しかしこのクッキングリングを丸まった鍋の底に合わせてはずせば最高ですね。


焼き鳥とチーズトーストは合うかな?
薪でお料理すればなんでも美味しいよ。
煙突ダンパーと一次空気の調節で火の調子が細かく変えられます。

アンコールやデファイントなら朝まで火が残りやすいストーブだが、ドミナはどうかな?
今朝になってのぞいてみたら十分な火が残っていました。嬉しいね。
火が残るストーブの立ち上がりが早いぞ。
そしてかなり熱が残っていました。
炉室やオーブンの壁は耐火煉瓦製なので保温性が高いものです。
オーブンが一度暖まればしばらく熱は残ります。
 

 

サウナストーブ
 

さて、実はもう1本煙突を付けました。それはサウナストーブの煙突です。

十数年前にハウジングの展示会で展示されていたフィンランドのミニログハウスを安く購入しました。
サウナにちょうどいい大きさで(2MX2M)、庭のはじっこに建てましたが、
中々サウナ用の薪ストーブが手に入らなくてしばらく物置になっていました。
しかし秋に金沢のBSAさんのイベントに行った時に、
BSAの池高社長がその話を聞いてサウナストーブをプレゼントしてくれました。
とても嬉しい話ですよ。


屋根はシダーシェークなので屋根抜きの後工事は大変なので、ここも壁抜きです。


フィンランドのHARVIA社のサウナストーブです。
完成したら石を載せて水をかけるタイプです。
これから壁のウォールプロテクターを付けます。このまま使い続ければ危ない! 来週やります。


煙突が短いけれどよく煙を引いてくれます。


煙突が似合いますね。


ウォールプロテクターはまだ付いていないが、慣らし運転だけはOKです。


調子良く燃えてくれました。かっこいいなぁ。
早くウォールプロテクターを作って入りたい。
BSAの池高社長ありがとう!


 

家族が増えた




部屋に薪ストーブを付ければ暮らし方がまるで180°変わります。
そして今まではただの部屋だったのが、もう一人の家族が増えたような感じになります。
しかし煙突がなければこんな楽しい薪ストーブライフはできませんね。大切なことですよ。
まぁこれで家と蔵とサウナの煙突の合計は5本でしたっけ?

日本の家には一本でも二本でもそれより三本あってもおかしくないのではないでしょうか?
皆さん煙突そして薪ストーブを付けませんか?

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